西宮市議会 > 1977-03-30 >
昭和52年 3月(第 9回)定例会−03月30日-10号

  • "健康"(/)
ツイート シェア
  1. 西宮市議会 1977-03-30
    昭和52年 3月(第 9回)定例会−03月30日-10号


    取得元: 西宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-30
    昭和52年 3月(第 9回)定例会−03月30日-10号昭和52年 3月(第 9回)定例会           西宮市議会第9回定例会議事日程           (昭和52年3月30日午前10時開議日程順序        件         名             ページ 第1                                   545  議案第130号 市長助役及び収入役等給与条例の一部を改正する条例制定の件  議案第131号 西宮市議会議員報酬費用弁償及び期末手当支給条例の一部を改正する条例制定の件  議案第132号 教育長給与等を定める条例の一部を改正する条例制定の件  議案第133号 水道事業管理者給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件  議案第134号 特別職職員非常勤の者の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例制定の件  議案第135号 西宮消防団条例の一部を改正する条例制定の件  議案第136号 西宮市の機関に出頭する者の実費弁償条例の一部を改正する条例制定の件  議案第162号 昭和52年度西宮一般会計補正予算(第1号)  議案第163号 昭和52年度西宮市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)  議案第164号 昭和52年度西宮農業共済事業特別会計補正予算(第1号)  議案第165号 昭和52年度西宮中小企業勤労者福祉共済事業特別会計補正予算(第1号)  議案第166号 昭和52年度西宮藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第1号)
    第2                      (中間報告)(継続審査) 554  本市公害問題の実態調査並びに対策の件  本市公有水面埋立調査の件  本市医療問題調査の件 第3                            (継続審査) 555  議案第53号 西宮敬老祝金条例の一部を改正する条例制定の件  請第43号 学校給食用食器に関する請願  請第53号 阪急電鉄門戸厄神駅を橋上駅にすることに反対する請願  請第59号 阪急電鉄門戸厄神駅を橋上駅にすることに反対する請願 第4                            (継続審査) 555  請第5号 はり、きゅう、あんま、マッサージ等理療公費負担に関する請願  請第17号 甲東北保育所の日照問題について請願  請第44号 小学校給食委託中学校簡易給食化案の撤回を要望する請願  請第45号 小学校給食委託中学校簡易給食化案の撤回を要望する請願  請第46号 学校給食に関する請願  請第50号 高木小学校区に公共施設を設置する請願  総務常任委員会所管事務調査の件(今津真砂町公団住宅建設に関する調査)  文教常任委員会所管事務調査の件(学校園の建設に関する調査)  建設水道常任委員会所管事務調査の件(武庫川流域下水道に関する調査)                               議 会 議 長              出   席   議   員    1番  余 百 保次郎 君       25番  鳥 飼 黎 明 君    2番  中 前   勲 君       26番  生 瀬 悦 子 君    3番  楽 野 信 行 君       27番  片 岡 保 夫 君    4番  宮 本 克 俊 君       28番  岡 本 佐久次 君    5番  西 村 義 男 君       29番  塚 田 信 義 君    6番  武 田 元 宏 君       31番  塚 本 幸治郎 君    7番  今 西 永 兒 君       32番  橋 本   完 君    8番  川 崎 民 蔵 君       33番  西 埜 博 之 君    10番  阪 本 信 弘 君       34番  前 田   東 君    11番  岡 辺 金次郎 君       35番  小 西   元 君    12番  中 山 正 義 君       36番  東 内 三 男 君    13番  森     豊 君       37番  江 上 常 富 君    14番  目 黒 邦 典 君       38番  木 下   猛 君    15番  幸 田 竜 一 君       39番  河 崎   靖 君    16番  平 野 正 裕 君       40番  半 田 幸 雄 君    17番  大 槻 弥之助 君       41番  上 島 信 雄 君    18番  礒 見   一 君       43番  中 村 芳 雄 君    20番  田 中 謹 二 君       44番  草 加 義 直 君    21番  樽 井 正 雄 君       45番  八 木 米 次 君    22番  竹 永 昭 義 君       46番  岡 田 八百蔵 君    23番  雑 古 宏 一 君       47番  小 林 益 男 君    24番  灘 儀 義 雄 君       48番  谷 口 徳 二 君              欠   席   議   員    9番  細 山   治 君       30番  海 貝 福 松 君    19番  園 田 秀 雄 君       42番  元 田 俊 哉 君              説明のため出席した者の職氏名 市長       奥   五 一 君   衛生局長     藤 井 金 也 君 助役       小 田 忠 彦 君   土木局長     杉 山   武 君 助役       南 野 三 郎 君   中央病院事務局長 阪 下 勝 彦 君 収入役      森 原 孝 雄 君   消防局長     福 田 昌 巳 君 企画局長     馬 場 順 三 君   水道事業管理者  小 野 行 茂 君 総務局長     三 村 幸 治 君   水道局業務部長  今 井   章 君  行政課長    吉 村 孝 治 君   選挙管理委員長  小 川 正 男 君 財政局長     安 藤 音 次 君   代表監査委員   平 山 義 一 君  財務部長    白 井 利 治 君   教育委員長    小 野 勝 雄 君 市民局長     岸     昭 君   教育長      宮 崎   康 君 福祉局長     中 村 哲 也 君   教育次長     松 村 暢 之 君           職務のため議場に出席した事務局職員 事務局長     川 崎   正 君   書記       関 本 平一郎 君 議事課長     藤 本 敏 夫 君   書記       乾   隆 文 君 議事係長     滝 本 憲 司 君   速記書記     西 岡   衛 君 書記       中 野 守 道 君   速記書記     高 村 順 子 君           (午後零時50分 開議) ○議長草加義直君) ただいまより定例会第10日の会議を開きます。  現在までの出席議員は42名であります。  本日は、園田秀雄君、元田俊哉君、海貝福松君、細山 治君から所用のため欠席、雑古宏一君、今西永兒君から所用のため遅参、以上の通り届け出を受けております。  本日の会議録署名議員に、会議規則第113条の規定により、6番 武田元宏君、8番 川崎民蔵君、以上両君を指名いたします。  本日の議事日程はお手元に配付いたしました日程表の通りであります。  これより日程に従い議事を進めます。  まず、日程第1 議案第130号外11件を一括して議題といたします。  各案に対する委員長報告を求めます。  まず、総務常任委員長 竹永昭義君。 ◆22番(竹永昭義君) 総務常任委員長報告。  ただいま上程中の、議案第130号市長助役及び収入役等給与条例の一部を改正する条例制定の件、議案第131号西宮市議会議員報酬費用弁償及び期末手当支給条例の一部を改正する条例制定の件、議案第132号教育長給与等を定める条例の一部を改正する条例制定の件、議案第133号水道事業管理者給与に関する条例の一部を改正する条例制定の件、議案第134号特別職職員非常勤の者の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例制定の件、議案第135号西宮消防団条例の一部を改正する条例制定の件、議案第136号西宮市の機関に出頭する者の実費弁償条例の一部を改正する条例制定の件、議案第162号昭和52年度西宮一般会計補正予算(第1号)、以上8件につきましては、昨29日開催委員会において、当局の詳細な説明を聴取するとともに、提出された資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、各案とも賛成多数をもって原案通り承認すべきものと決しました。  以下当委員会における審査の経過についてその概要を御報告申し上げます。  本件は、西宮特別職報酬等審議会答申に基づき、特別職報酬等を改正しようとするものであり、これが改正に当たっては、常勤、非常勤のそれぞれの特別職の職務の態様、性格や物価などの経済事情一般職員との格差、他の類似都市との均衡、その他多くの要素を考慮したというものであります。  当委員会は、諸般の事情を参酌しつつ論議を重ねてまいりました。その過程においておおむね次のような質疑がかわされ、意見が出されたのであります。  まず、特別職報酬等審議会についてであります。今回設置された審議会委員の構成を見るとき、委員の選任について前例踏襲的な安易さがうかがわれることは、ややもすれば、「御用審議会」という批判に結びつき、ひいては幅広い民意を代表し、公正妥当な答申を任務とする審議会の権威をそこなうに至る恐れはないか、さらには、審議会市長の任意設置機関的な性格から常設機関的な性格に、引き上げ額と実施時期の諮問に応ずる機能から引き上げの可否を適時に建議する機能に、それぞれ改めるべきでないかとの質疑がなされたのであります。これに対し、幅広い民意の動向には常に関心を持ち、審議会委員の選任についても十分に意を用い、公正妥当な答申をいただいたと考えているが、建議的な性格を持った審議会の設置を含めて、今後の研究課題としたい旨の説明を受けたのであります。  次に、本市財政の実情、特に市民生活に重大な影響を及ぼす福祉教育行政縮減一般職員給与等における削減を骨子とする財政健全化計画とのからみ、なかんずく充当財源をめぐる問題についてであります。  すでに議決された昭和52年度各会計予算等審議過程が、財政危機の再認識、財政健全化への最短距離の模索に終始し、市民あるいは市職員に大きな犠牲を強いることによって、ようやく帳尻を合わせ得た直後に、一億数千万円の財源を伴う特別職報酬等改定案を提出することの市民感情に及ぼす影響をどのように判断したのか、さらに充当財源である法人市民税は、積算根拠があいまいであり、年度途中で他に転嫁することを前提としたカムフラージュではないのか等の指摘が行なわれたのであります。これに対し、財政健全化計画に基づき、削減、縮小を行なった福祉教育等の施策、あるいは市職員定期昇給一年見送り等については、財政健全化に合わせ、あとう限り復元を進める考えであり、市民及び市職員の理解と協力が得られるとの確信に変わりはない旨の説明を受けたのであります。  また、充当財源である法人市民税伸び率については、再度にわたって委員会を休憩し、新たに資料の提出を求める等、白熱した質疑応答を行なったのであります。当局は当初予算算定の51年10月時点から補正予算を算定した52年2月時点の間に若干の調定額伸びが見込まれ、法人市民税伸び率収入予測確実性を強調するとともに、カムフラージュ的な考え方のない旨の説明を受けたのであります。  次に、改定率、実施時期の妥当性近隣都市との均衡についてであります。これらの問題に関しては、特別職、特に市三役の給与の実額は各市各様であり、給与額そのもの実質支給額の態様をとる本市の場合、今回の改定によっておおむね近隣都市の水準に達することになり、改定率改定時期の延引を加味している、一方市議会議員の場合には、社会情勢の急速な変化を反映し、専門的な知識を要求され、いまや常勤化の傾向にすらある、しかるに、本市の場合は財政事情により近隣都市改定に足並みをそろえられなかった点を考慮した結果である、審議会答申の受理後、改定実施についてなお熟慮を重ねてきたが、近隣都市には早くも今秋再改定を準備中のところもあるやに仄聞するに及び、今期定例会に提出することを決断したとの説明を受けたのであります。  以上が、審査経過の概要であります。
     引き続き、討論において出された意見の大要を申し上げます。  まず、今回の改定に対し、反対意見は、財源とする法人市民税伸びに対する想定根拠現実性に欠けるとともに、当初予算編成過程においてすでに予測し得たにもかかわらず、これを計上しなかったことは、地方自治法第222条及び地方財政法第3条違反は明確であり、議案成立要件自体に問題があると判断する、また阪神間他都市及び類似都市とも比較して大幅な値上げであり、市民も決して納得しないと考え、こういう問題のある議案反対するというものであります。  次に賛成意見であります。現在、本市特別職報酬等が近隣他都市との均衡を失し、今回の改定はむしろ遅きに失したとは言え、市財政の現状を考えるとき提出者である市長の心情は察するにあまりある、今日、本市特別職報酬等が低さにあることは一般的な観念であり、反対論改定の歯どめとなり得る余地のないことは歴史的事実において明らかである、反対論が、市財政の好不調を超越する従来の例を出ず、自ら反対の立場に立った財政健全化計画反対論の論拠におく矛盾に陥り著しく説得力に欠け、現実にそぐわないゆえんであると考える、以上の認識に立脚し、本改定案現実性を評価するとともに、これを謙虚に受けとめ、市行政失地回復、すなわち財政健全化計画により縮小、削減した福祉教育行政等の復元、市職員定期昇給一年間延伸等の復元といったことを改めて宣明し、賛意を表するものであります。  以上の通りでありますので、議員各位におかれましては、本委員会の決定に御賛同賜わりますよう、お願い申し上げ、委員長報告といたします。 ○議長草加義直君) 次に、文教常任委員長 半田幸雄君。 ◆40番(半田幸雄君) 文教常任委員長報告。  ただいま上程されております、議案第162号昭和52年度西宮一般会計補正予算(第1号)のうち当委員会所管科目議案第166号昭和52年度西宮藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第1号)のうち当委員会所管科目、以上2件につきましては、本日開催されました委員会におきまして、当局より詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願いいたしまして、委員長報告といたします。 ○議長草加義直君) 次に、民生常任委員長 橋本 完君。 ◆32番(橋本完君) 民生常任委員長報告。  ただいま上程されております、議案第162号昭和52年度西宮一般会計補正予算(第1号)のうち当委員会所管科目議案第163号昭和52年度西宮市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)、議案第164号昭和52年度西宮農業共済事業特別会計補正予算(第1号)、議案第165号昭和52年度西宮中小企業勤労者福祉共済事業特別会計補正予算(第1号)、議案第166号昭和52年度西宮藤田奨学福祉資金特別会計補正予算(第1号)のうち当委員会所管科目、以上5件につきましては、本日開催いたしました委員会において、当局より詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、議案第162号は賛成多数をもって、その他はいずれも異議なく、原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長草加義直君) 次に、建設水道常任委員長 余百保次郎君。 ◆1番(余百保次郎君) 建設水道常任委員長報告。  ただいま上程されております、議案第162号昭和52年度西宮一般会計補正予算(第1号)のうち当委員会所管科目につきましては、本日開催委員会におきまして、当局より詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、異議なく原案を承認すべきものと決しました。  議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、委員長報告といたします。 ○議長草加義直君) 委員長報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。           (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長草加義直君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。  上程中の各案に御意見はありませんか。──6番。           (登   壇) ◆6番(武田元宏君) 私は、日本共産党西宮市議会議員団を代表して、ただいま委員長報告のありました諸議案のうち、議案第130号の一部、議案第131号の全部と議案第162号の一部に反対するものであります。  この三つの議案の私が指摘いたしました個所は、いずれも市長助役市議会議員給与及び報酬引き上げに関連するものであります。  以下その反対の理由を申し述べたいと思います。  日本共産党は、市長議員報酬といえば、いついかなる場合にも反対というふうな、硬直的な態度をとってきたものではありません。従来の値上げのときにも、その基本的考え方を明確にしてきておりますように、政治が、とりわけ議会が一部のひまと金のある特権階級によって独占されないように、議員には生活ができ、選挙民の意向が正しく反映できるように、議会活動が保障されるに足る一定の報酬が必要であることを、主張してまいりました。もちろん多い方がいいんだというふうな見地には立たず、そのときどきの財政事情市民生活との関連で、その上限は決定されなければならないというふうに考えております。私たちは、こうした考え方を基本に、そのときどきの値上げに対応してきたわけであります。よく値上げ賛成する論者の中から、民主主義がまだ十分に根づかず、議員名誉職扱いにしているといった、戦前、戦中の風潮の残っていた戦後の一時期に、こうした主張に基づき活動したわが党の先輩議員を引き合いに出して、歴史的、時代的な背景を抜きに、あたかも当時の共産党議員がものわかりがよくて、現在のわれわれが硬直的な態度をとっているかのように言うことがあるわけですが、これはまさに詐術というほかありません。これらの諸君は、当時の議会議員の持つ弱点を改め、ほんとう勤労市民の手に議会を取り戻す戦いとして、報酬適正化のために、堂々と主張を行なってきたわが党の先輩議員の、議会制民主主義の実現にとって積極的な意味を持ちこそすれ、何ら非難の余地のない主張と行動を、全く逆に描きながら、自らの私的願望による報酬値上げを合理化しようとしていたわけであります。また、ついでに言うならば現在の報酬値上げは、わが党の先輩議員が行なった、議員特権階級化することに反対し、民主主義を守り広げていくといったものとは縁もゆかりもない、むしろ、不況とインフレ下で苦しむ多くの市民生活とはかけ離れた高い報酬引き上げを要求し、自らの手で議員特権階級に引き戻そうとするものと言わなければなりません。そしてそれは、議会市民との間の溝を深め、政治不信をつのらせ、民主主義的な行き方に逆行すると言っても決して過言ではないと考える次第であります。  さて、私たちはこうした見地に立って、今回の市長助役給与議員報酬改定の動きが伝えられる中で、審議会委員市長により委嘱される直前と、答申が出された直後の2度にわたり、市長に文書で申し入れを行ない、審議会委員の選任や審議会の運営のあり方についても意見を述べ、市民市職員が感情的な面を含め、十分に理解と納得の得られる科学的、合理的な根拠を持つ給与報酬改定にすべきであることを、主張してまいりました。そして絶対反対という態度をとらなかったわけであります。しかし、事実はどうか。従来からさまざまな問題が指摘されてきた審議会は、依然として同じような構成メンバーで、市から何らかの形で委託を受けたり、補助金を受けている団体の代表者が圧倒的な部分を占めております。また、審議秘密会によって行ない、議事録さえ非公開といった旧態依然としたものであります。とてもこれを公正な第三者の機関とは言いがたいものであります。自治省の通達が示す指導内容に沿ってもおりません。全市民の各層の意思を正しく反映したものとは、決して言えないものであります。また、自治省通達でも指摘をしているように、公聴会開催参考人意見聴取もなされておりません。賛成の皆さんがいつもおっしゃるように、ほんとうに胸を張って報酬引き上げをするというのならば、たとえば、昭和52年度の当初予算でも明らかなように、全市の人口の3分の1に近い12万9000人もいると言われる均等割所帯意見なども、正しくくみ入れられるようにしなければなりません。日本の労働者の3分の1は年収200万円以下の労働者だというふうに言われております。今回もこの春闘の中で、兵庫県でも7万円以下の賃金労働者をなくすという戦いをやっております。市民の前で、こうした人々をまじえて堂々と公開討論をしてきめればいいわけであります。私たちがこのように主張すると、市民はさまざまな意見と要求を持っており、一々意見を聞いていると永遠に値上げができない、こういうふうなことを言う方もおられます。しかし、こうした主張ほど、主権者である市民をばかにしたものはないと考えます。また、こういう主張は、同時に自己の政治的な信念の薄っぺらさと、市民のおそれる暴君の思想を持っていると指摘せざるを得ないわけであります。市政に民主主義が貫かれており、市民本位行政姿勢が貫かれているならば、圧倒的多数の市民は良識ある妥当な議論をそのときどきにおいて下すものと、私たちは確信するものであります。  さて、わが党のたび重なる申し入れにも全く耳を貸さず、今回、市長給与を51万円から68万3000円に、助役給与を40万8000円から55万3000円に、議長報酬を31万5000円から45万1000円に、副議長報酬を28万4000円から40万7000円に、そして議員報酬を25万1000円から36万3000円に、それぞれ月額で引き上げるわけであります。これは阪神間の各市と比べてみても、人口の類似した都市と比べてみても、高い額になっております。当局は、この報酬引き上げの理由として一般行政職との格差や阪神間各市との均衡や、あるいは類似都市との均衡などということをあげておりますが、そうすれば、そうした都市の一般の行政水準も一々比較をして、ほんとう市民に納得のいくものにしなければならないというふうに考えるわけであります。44億2200万円という未曽有の財政危機の中で、この大幅な給与報酬引き上げには、当然のことながら市民職員から強い批判が高まっております。共産党には連日のように、多くの市民から「がんばれ」という激励の電話や手紙が殺到しております。その共通の特徴は、市長政治姿勢をきびしく批判していることであります。今津のある奥市長と親しいというお年寄りは、「私は、『私の政治信条は、一本のろうそくになりたい』ということだとひごろ言っている市長が、敬老祝金老人入浴券を切り捨てておいて、自分だけいいことをする」と、口をきわめて激しい憤りをあらわしておりますし、浜甲子園団地や今津のたくさんの方から、「ことし幼稚園に入る子供に黄色い安全帽支給をされない、こうしたことの中でなぜ市長議員給与報酬を上げなければならないのか」、また、障害者の父親からは、3カ月児検診廃止で痛切な訴えがまいっております。また、こうした市民だけではなしに、いままで市に協力をしてこられた各種団体や自治会の幹部からも、市長への非難と、共産党への激励の電話が殺到しております。PTAの役員からも、「プレハブが増加し、マンモス対策ができないのに一体何事か」と、強い意見も出されております。また、4年続きの不況とインフレの下で、倒産の不安を抱きながら毎日仕事さがしに東奔西走している中小企業のおやじさんや、保育所に入所漏れになった若い働くおかあさんからも、住宅に困窮し市営住宅の大量建設を待ち望んでいる人々からも、たくさんの市長への憤りの声が寄せられております。とりわけ、財政健全化計画という大義名分をもってごしんぼうくださいといってきた市当局福祉や教育切り下げの施策によって直接被害にあった市民は、強い憤りと不満をあらわしております。市長助役議員給与報酬の合計は1年間で1億200万円に及ぼうとしております。これはすべて一般財源であります。この歳入については、委員会でも指摘しましたように一定の疑問を持っているわけですが、ほんとうにこれが入ってくるとするならば、この予算で切り下げられた福祉の多くを復活できますし、健全期間中には1園も建てないと言っている保育所の新設、増設も可能であります。また、先の本会議でも述べたように、1億円程度の一般財源のやりくりがつかないために、54年度には小中学校合わせて七十幾つものプレハブ教室をつくってしまう、このプレハブ教室づくりのために、実はまたこの貴重な一般財源を投入するという矛盾を断ち切ることができるわけであります。私ども日本共産党西宮市議会議員団は、予算復活の見直しをするという市長に対し、予算復活の見直しの中にこの報酬引き上げも同じように含めて、一括してそこで最優先する政策は何か、そういう政策決定をすべきであることを要求してまいりました。しかるに市長は、私たち反対を押し切って、今回この議員特別職報酬改定を提案してきたわけであります。私たちはこうした市民の強い福祉、教育の維持そして向上という願いを裏切る今回のこうした提案に反対をして、市長に強い抗議の意を表明するものであります。  以上で反対討論を終わります。(拍手) ○議長草加義直君) ほかにありませんか。           (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長草加義直君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。  採決は議事の都合により3回に分けて行ないます。(西村義男君退場)  まず、議案第132号、第133号、第134号、第135号、第136号、以上5件の採決を行ないます。  各案はただいまの委員長報告の通り決することに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長草加義直君) 御異議を認めません。よって、ただいま採決いたしました5件は原案通り可決されました。(西村義男君入場)  次に、議案第163号、第164号、第165号、第166号、以上4件の採決を行ないます。  各案はただいまの委員長報告の通り決することに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長草加義直君) 御異議を認めません。よって、ただいま採決いたしました4件は原案通り可決されました。  次に、議案第130号、議案第131号及び議案第162号、以上3件の採決を行ないます。  各案はただいまの委員長報告の通り決することに賛成の諸君の起立を求めます。           (賛成者起立) ○議長草加義直君) 起立多数であります。よって、ただいま採決いたしました3件は原案通り可決されました。  次に、日程第2 本市公害問題の実態調査並びに対策の件外2件を一括して議題といたします。  各件はそれぞれ担当の特別委員会において調査等を願っておりますが、いまだその調査を終了されておりませんので、この際各特別委員会中間報告を求めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長草加義直君) 御異議を認めません。よって、さよう決します。  ここでおはかりいたします。  各件に対する中間報告は、すでにお手元に印刷配付されておりますので、この朗読はこの際省略することにいたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長草加義直君) 御異議を認めません。よって、さよう決します。  お手元に配付しております各中間報告について質疑はありませんが。           (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長草加義直君) なければ、各報告に対する質疑を打ち切ります。  各中間報告によりますと、いずれもなお引き続き継続審査とされたいとのことであります。  よって、おはかりいたします。  ただいま上程中の3件は閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長草加義直君) 御異議を認めません。よって、上程中の3件は閉会中の継続審査と決しました。  次に、日程第3 議案第53号外3件を一括して議題といたします。  各件につきましては、担当の委員会に付託し、審査を願っておりましたが、委員会において各件とも今期定例会中に結論及び採択すべきであるとの意見と、引き続き審査をすべきであるとの意見に分かれたため採決を行なった結果、閉会中の継続審査と決定した旨、担当の委員長より申し出がありました。(「議長、議事進行について」と呼ぶ者あり)──17番。 ◆17番(大槻弥之助君) 議案第53号は12月定例会から継続審査となっているものであります。予算を伴う条例を提出した場合には、当然予算を出さなければならないので、予算議会が承認するということになるわけであります。本議案については市長が来たる6月定例会で修正提案をされるのではないかと思いますけれども、現状は5000円の敬老祝金を3000円に減らすという意思が生きておる。だから、こういうような意思の盛り込まれた議案を引き続き継続審査とすることを、そのまま認めるわけにはまいりませんので、日本共産党西宮市議会議員団は、直ちにこの議案を採決に付し、もと通りにすべきである、このように考えますので、以上のように取り扱われるよう動議を提出したいと思います。  その他の3件についても、日本共産党西宮市議会議員団継続審査とすることに反対いたします。 ○議長草加義直君) この際おはかりいたします。  上程中の4件は閉会中の継続審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。           (賛成者起立) ○議長草加義直君) 起立多数であります。よって、上程中の4件は閉会中の継続審査と決しました。  次に、日程第4 請第5号外8件を一括して議題といたします。  各件につきましては、それぞれ担当の委員会に付託し、審査を願っておりますが、各担当の委員長より、今期定例会中に審査を終了する見込みがないため、閉会中の継続審査とされたい旨の申し出がありました。  よって、おはかりいたします。  上程中の9件は閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長草加義直君) 御異議を認めません。よって、上程中の9件は閉会中の継続審査と決しました。  以上で本日の日程は全部終了し、今期定例会に付議されました事件はすべて議了いたしました。  閉会に際しまして市長のあいさつがございます。           (登   壇) ◎市長(奥五一君) 閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。  議員各位には、去る5日以来本日まで、新年度予算案をはじめ諸議案について、終始御熱心なる御審議の上御協賛賜わりまして、まことにありがたく、衷心より感謝を申し上げる次第であります。御審議に際し賜わりました貴重な御意見、御要望につきましては、十分尊重いたしまして、どこよりも住みよい西宮のまちづくりのために、今後とも一そうの努力を払っていく所存でございます。  間もなく新しい年度を迎えますが、議員各位におかれましては、御自愛の上、市政に格段の御支援と御協力を賜わりますよう、お願い申し上げます。  最後になりましたが、報道機関の皆さんには、いろいろと御協力をいただきまして、ありがとうございました。 ○議長草加義直君) 閉会に際しまして、私からも一言ごあいさつを申し上げます。  今期定例会は、26日間の長きにわたりまして、昭和52年度予算案をはじめ、多数の重要議案を御審議賜わり、本日ここにその全議案を議了いたしまして、無事閉会の運びとなりましたことは、各位とともにまことに御同慶にたえません。  理事者各位におかれましては、成立を見られた諸議案の執行に際しましては、各常任委員長報告をはじめ、審議過程にむける意見、要望等につきましては、十分尊重され、市政向上に一そうの熱意と努力を払われますよう、切望するものであります。  ここに、今期定例会中賜わりました議員各位並びに理事者各位、報道関係各位の御協力と御高配に深く敬意を表しますとともに、お礼を申し上げまして、閉会のことばといたします。  どうもありがとうございました。(拍手)  これをもって本日の会議を閉じ、今期定例会を閉会いたします。           (午後1時28分 閉会)...